【Nゲージ】キロ182形500、2550、7550番台

キロ182形500、2550、7550番台


実車について
 キロ182形500番台は、国鉄末期に増備されたキハ183系500番台の車販準備室付きハイデッカーグリーン車として、1986年(昭和61年)に8両が製造されました。いずれも新特急色で落成し、すべて当時の札幌運転区に配置されました。登場直後は主に特急「おおぞら」や特急「オホーツク」に使用されていましたが、1990年(平成2年)9月、501号から507号の7両が函館に転属となり、特急「北斗」に使用されるようになりました。
 1994年(平成6年)、特急「北斗」の一部が130km/h運転となることに伴い、501号から503号の3両に対して130km/h化改造が行われ、キロ182形2550番台が登場しました。この改造に合わせて塗色も新特急色からHET色に変更されています。これら3両は長らく130km/h対応の特急「北斗」として使用されてきましたが、2015年(平成27年)に機関換装改造が行われ、キロ182形7550番台となりました。この頃はすでに130km/h運転は行われなくなっていましたが、引き続き特急「北斗」に使用され、2018年(平成30年)3月のダイヤ改正で特急「北斗」がすべて特急「スーパー北斗」となったことに伴い運用をはずれました。今後は、特急「オホーツク」「大雪」に使用されるものと思われます。
 一方、キロ182形500番台のまま残った504号から508号のうち、504号から507号は、1993年(平成5年)から1994年(平成6年)にかけて新特急色からHET色への塗色変更を受け、120km/h運転の特急「北斗」として使用されましたが、特急「北斗」の特急「スーパー北斗」化が進むにつれ、徐々に特急「北斗」としての運用を減らし、最終的には504号と505号の2両だけが最後まで特急「北斗」に使用され、2017年(平成29年)ダイヤ改正で特急「北斗」としての運用を外れました。その後もまれに特急「北斗」として運用される機会がありましたが、2018年(平成30年)3月現在、全く運用されない状態となっています。この2両は今後、特急「オホーツク」「大雪」として使用されるものと思われます。
 残る506号から508号のうち、508号はずっと札幌運転所に残り続け1両だけ新特急色のまま座席の3列化改造も受けずに残っていましたが、特急「とかち」にキロ182形500番台が使用されるようになると、座席の3列化改造とともに塗色変更を受け、それまでの新特急色からHET色となりました。このとき、HET色の青の部分がラベンダー色の色違いとなり、やがて、506号も同様の塗装となりました。これら3両は特急「とかち」が廃止される2009年(平成21年)まで活躍しましたが、運用離脱後は他の特急に転用されることなく、キロ182形0番台が残る中3両とも廃車されました。

Nゲージについて
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▲右から順に、500番台新特急色(旧製品)、500番台新特急色(リニューアル製品)、2550番台HET色(旧製品)、2550番台HET色(リニューアル製品)、500番台HET色(リニューアル製品)、7550番台(リニューアル製品)、500番台ラベンダーHET色(旧製品改造)、2550番台(リニューアル製品改造)
 
 Nゲージのキロ182形500番台は、貫通幌が車体と一体成型となっており、BM式TNカプラー非対応の旧製品と、貫通幌が別パーツ化されBM式TNカプラー対応となったリニューアル製品の2種類が存在します。新特急色はその両方が製品化されており、HET色はリニューアル製品のみが存在します。このリニューアル製品のHET色の青は、いわゆる噴火湾ブルーとも呼ばれる濃い青色で表現されています。この青色は、特急「まりも」セットにも用いられている色です。新特急色の500番台はいずれもトイレ窓があり座席が4列で表現されています。HET色の500番台はトイレ窓が埋められており座席が3列で表現されています。また、新特急色の500番台の床下はいずれも灰色で表現されているのに対して、HET色の500番台の床下機器は黒色で表現されています。
 キロ182形2550番台についても旧製品とリニューアル製品の2種類が存在し、HET色の青色は、いずれもややくすみのある独特の青色となっています。いずれの製品もトイレ窓がある時期のものを再現していますが、旧製品の座席は新特急色の旧製品のものを流用していると思われ座席が4列のままとなっています。リニューアル製品は座席が3列となっています。床下はいずれも灰色で表現されています。
 キロ182形7550番台は、リニューアル製品のみが製品化されており、トイレ窓は埋められており、HET色の青色は紫色がかっており、特急「サロベツ」セットと同様です。苗穂運転所転籍後の青色を表現しているものと思われます。床下機器は機関換装後につけられた灰色のカバーが表現され、エンジン等の機器は黒色で表現されています。実車は妻面の雨樋の位置が変更され転落防止幌が取り付けられていますが、製品では省略されています。
 2018年(平成30年)3月時点で、HET色でありながら青色部分がラベンダー色に塗られたキロ182-506やキロ182-507は製品化されていません。

▼500番台新特急色・旧製品仕様(T車のみ):該当車番・時期→501~508、1986~1996年
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上の写真は、旧製品仕様の車両です。品番926194「キハ183 550系特急ディーゼルカーセット」に含まれているものです。車番は印刷済みで508番が印刷されています。成型色は白色で、小さいタイプのグリーンマークと「GRENN CAR」の文字が印刷されています。0番台の旧製品と異なり行先方向幕は別パーツ化されていますがHゴム表現は窓枠と同じ黒色となっています。床下機器が灰色の成型色であることやBM式TNカプラー非対応となっているところは他の旧製品と同様です。

▼500番台新特急色・リニューアル製品仕様(2007年発売、T車のみ):該当車番・時期→501~508、1986~1996年
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 上の写真は、2007年(平成19年)に製品化されたリニューアル製品仕様の車両です。品番92309「キハ183 550系特急ディーゼルカーセット」や品番98207「キハ183 500系特急ディーゼルカー(おおぞら)セット」、品番98208「キハ183 500系特急ディーゼルカー(北斗)セット」に含まれているものです。車番はインレタ方式となり特定車番の印刷はありません。グリーンマークは旧製品と同様です。
 リニューアル製品仕様の特徴として、貫通幌の別パーツ化や床板のBM式TNカプラー対応化が図られています。室内の座席はR36をイメージした緑色となりました。床下機器は灰色の成型色で、車輪は黒染化されています。

▼2550番台HET色・旧製品仕様(T車のみ):該当車番・時期→2551~2553、1994~2000年
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 上の写真は、品番92649「JRキハ183 2550系特急ディーゼルカー(HET)セット」に含まれているものです。新特急色の旧製品と同じ仕様となります。車番はインレタ式でトイレ窓は埋められておらず、床下機器は灰色で、BM式TNカプラー非対応です。

▼2550番台HET・リニューアル製品仕様(2006年発売、T車のみ):該当車番・時期→2551~2553、1994~2000年
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 上の写真は、2006年(平成18年)発売の、品番92781「キハ183 2550系特急ディーゼルカー(HET)基本セット」に含まれているものです。新特急色のリニューアル製品仕様と同等ですが、座席パーツは新たに3列シートのものになっています。トイレ窓は埋められていないので、発売は2006年(平成18年)ですが、2000年頃までの編成を再現したものとなります。

▼500番台HET色・リニューアル製品仕様(T車のみ):該当車番・時期→504・505・507、2000~2017年
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 上の写真は、2016年(平成28年)発売の、品番98621「JRキハ183 500系特急ディーゼルカー(北斗・HET色)セット」トに含まれているものです。2550番台HET色のリニューアル製品仕様と同等のものですが、トイレ窓は埋められており、床下機器も黒色化されていますので、2000年(平成12年)頃以降の特急「北斗」を再現したものとなります。特急「北斗」ということで言えば、504号と505号が該当しますが、特急「とかち」で運用されていた507号も同じ仕様でしたので該当します。506号と508号はHET色の青色の部分がラベンダー色になっていますので該当しません。なお、この車両のHET色の青色は濃い青色(いわゆる噴火湾ブルー)で表現されていますので、厳密に言えば、2015年(平成27年)頃までの表現ということになります。それ以降の実車は、7550番台と同様の薄いブルー色に改められています。

▼7550番台HET色・リニューアル製品仕様(2018年発売、T車のみ):該当車番・時期→7551~7553、2015年~
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 上の写真は、品案98631「JR キハ183系 7550系特急ディーゼルカー(北斗)基本セット」に含まれるものです。車体は500番台北斗のものと同様でトイレ窓も埋められていますが、HET色の青色が特急「サロベツ」セットと同様の紫がかった青色になっています。2015年(平成27年)頃以降のHET色を表現したものと思われます。床下機器が新規に製作され、黒色化されるとともに灰色のカバーが表現されています。

▼500番台HET色(ラベンダー色)・旧製品仕様改造(T車のみ):該当車番・時期→506・608、1996~2009年
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 上の写真は、旧製品の2550番台HET色を種車として、塗色変更とディティールアップを図った改造品で、車番は2007年(平成19年)頃のキロ182-506としてあります。
 まず塗色についてですが、HET色のブルー部分をキサロハ182形550番台の塗色を参考にしたラベンダー色に変更し、床下機器は黒色としています。また、改造当時はトイレ窓が埋められた製品はなかったため、トイレ窓が埋められた姿としています。
 車体の表現としては、旧製品仕様をリニューアル製品仕様に近づけるため、貫通幌の別パーツ化、BM式TNカプラーの取付などの改造を行うとともに、各種手すりの別パーツ化や排気筒の延長、床下ステップの表現、各種インレタ貼付などのディティールアップを行っています。屋根上の水タンクにも手すりを取り付けてみました。
 0番台の車両と比べるとやや車高が高いようなので、今後調整が必要です。


▼2550番台HET色(濃いブルー)・リニューアル製品仕様改造(T車のみ):該当車番・時期→2551~2553、2000~2015年
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 上の写真は、リニューアル製品仕様の2550番台HET色を種車として、塗色変更とディティールアップを図った改造品で、車番は2013年(平成25年)頃のキロ182-2552としてあります。
 まず塗色についてですが、HET色のブルー部分をいわゆる噴火湾ブルーと言われる濃いブルーに変更し、床下機器は黒色としています。また、改造当時はトイレ窓が埋められた製品はなかったため、トイレ窓が埋められた姿としています。
 車体の表現としては、各種手すりの別パーツ化や排気筒の延長、床下ステップの表現、各種インレタ貼付などのディティールアップを行っています。屋根上の水タンクにも手すりを取り付けてみました。
 現在であれば、500番台北斗用のリニューアル製品を種車として台車を交換すればあっという間に再現できてしまうのですが、当時はそれなりに苦労して製作した記憶があります。

《更新情報》
2018.03.25 記事を掲載

【Nゲージ】キハ183形100番台

キハ183形100番台


実車について
 キハ183形100番台は、国鉄時代末期の1985年(昭和60年)3月ダイヤ改正において、特急列車の短編成化と急行列車の特急列車格上げに伴う先頭車両不足を補うために、8両編成以上の場合の電源確保を目的とした電源付き中間車として登場したキハ184形0番台4両を先頭車化改造する形で、1984年(昭和59年)12月から1985年(昭和60年)3月にかけて4両が誕生しました。4両のうち、キハ183-101~103の3両は国鉄標準色(キハ183タイプ)で、キハ183-104は国鉄標準色(キハ181タイプ)で落成しています。キハ183タイプで落成した3両も、落成後まもなくキハ181タイプの塗装に再塗装されています。
 キハ183形100番台は4両ともJR北海道に継承されていますが、国鉄末期からJR北海道発足直後にかけて4両とも新特急色へ塗色変更されています。そのうち、キハ183-101は、国鉄時代の1987年(昭和62年)1月に塗色変更されているため、わずかな期間ですがJRマークなしでJNRマーク付きの姿が見られました。他の3両は、いずれもJR北海道発足後の塗色変更で、しばらくの間、国鉄標準色にJRマーク付きの姿が見られました。
 1996年(平成8年)から1997年(平成9年)にかけて、HET色またはとかち色への塗色変更が始まり、101号、102号、103号がHET色に、104号がとかち色に、それぞれ塗色変更されました。いつしかファンの間では前者を「青坊主」、後者を「白坊主」と呼ぶようになり、キハ183系ファンの間でも人気の車両となりました。
 特急「まりも」が運行を終了した2008年(平成20年)には101号と102号が廃車となり、2010年(平成22年)には103号も廃車となり、残るはとかち色の104号のみとなり、特急「オホーツク」を中心に活躍を続けていましたが、特急「オホーツク」の一部が特急「大雪」となった2017年(平成29年)3月ダイヤ改正で運用を離脱し、3月末に廃車となり、登場から32年で形式消滅となりました。
Nゲージについて
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▲右から順に、国鉄標準色(キハ183タイプ)、国鉄標準色(キハ181タイプ)、新特急色、HET色、とかち色。いずれもリニューアル製品仕様。
 
 Nゲージのキハ183形100番台は、TOMIXのキハ183系特急型気動車がリニューアル製品仕様となった2008年(平成20年)に初めて製品化されました。まず、2008年(平成20年)にキハ182-100系特急ディーゼルカー基本セットで国鉄標準色(キハ181タイプ)が製品化され、その後、限定品として、国鉄標準色(キハ183タイプ)も製品化されました。2010年(平成22年)には新特急色ととかち色がそれぞれ製品化され、2013年にはHET色が製品化されるに至り、実車がまとっていたすべての塗色が製品化されることになりました。
 なお、キハ183形100番台には4両それぞれに個体差があり、厳密にいうと製品化された塗色と実車の車番が一致しない部分が生じています、そのことについては、次のブログで考察記事としてまとめていますので、よろしければご覧ください。
考察記事⇒【考察】キハ183形100番台を見分ける

▼国鉄標準色(キハ183タイプ)・リニューアル製品仕様(2008年12月発売・T車のみ):該当車番・時期→101~103、1984~1985年
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 上の写真は、リニューアル製品仕様のキハ183系が製品化された2008年(平成207年)に限定品(4両セット)の中の1両として発売されたもので、2018年度版のカタログにも掲載されていません。ネットオークションの世界ではたまに出品されるため、今でも入手は比較的容易です。
 仕様は、他のリニュアル製品に準じており、ヘッドマークは特急「北斗」の用のものが付属しています。

▼国鉄標準色(キハ181タイプ)・リニューアル製品仕様(2008年4月発売、T車のみ):該当車番・時期→101~104、1985~1987年
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 上の写真は、2008年(平成20年)にニューアル製品仕様で製品化された際の4両セットの中の1両として発売された車両で、2018年度版のカタログに掲載されていますので、再生産の可能性はあると思われます。ネットオークションでもよく見かけるので、入手は比較的容易です。トレインマークは特急「北斗」と「おおとり」が付属しており、別売りのトレインマークを購入すると、特急「おおぞら」「北海」「オホーツク」「臨時」に変更することも可能です。

▼新特急色・リニューアル製品仕様(2010年発売、T車のみ):該当車番・時期→101~104、1986~1997年
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 上の写真は、2010年(平成22年)に製品化された「キハ183-0系新塗装6両セット」の中の1両として発売された車両です。2018年度版のカタログにも掲載されていますので再生産の可能性はあると思われますが、初回生産分の流通量が少なかったのか、ネットオークションの世界でもあまり見かけることはなく、たまに出品されてもかなり高額で取引されています。
 実車の新特急色は、通路側の窓部分が客室窓と一体化されて黒色で塗装されているパターン、通路側の窓部分のみが黒色化されているパターン、黒色化されていないパターンの3つがありますが、黒色化されていないパターンが製品化されています。
 トレインマークは、特急「北斗」「おおとり」のものが付属しています。

▼HET色・リニューアル製品仕様(2013年発売、T車のみ):該当車番・時期→101~103、1996~2010年
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 上の写真は、2013年(平成25年)に、「キハ183 100系特急ディーゼルカー(まりも)セット」に含まれていた車両です。2018年度版のカタログにも掲載されていますので、再生産の可能性はあると思われます。ネットオークションの世界でもときどき出品されていますので、現在でも入手は比較的容易です。
 運転席の窓枠が黒色で、HET183のロゴが運転席窓から少し下方にありますので、キハ183-100を想定したものと思われます。
 トレインマークは、特急「まりも」のものが付属しています。

▼とかち色・リニューアル製品仕様:(2010年発売、T車のみ):該当車番・時期→104、1997~2017年
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 上の写真は、2010年(平成22年)に「183系特急ディーゼルカー(オホーツク)4両セットB」に含まれている車両です。このセットはその後再生産されていますので、今でも新品を購入することも可能と思われます。この車両の実車は、2009年(平成21年)に客室窓のポリカーボネート化が行われていますので、厳密に言えば、2009年(平成21年)までの姿を再現したものとなります。
 トレインマークは、特急「オホーツク」の現在のものが付属しています。

▼各製品の前面部の写真
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《更新情報》
2018.0212 記事を掲載 

【Nゲージ】キロ182形0番台

キロ182形0番台


実車について
 キロ182形0番台は、キハ183系特急型気動車の車販準備室付きグリーン車として、1981年(昭和56年)9月から1983年(昭和58年)5月にかけて10両が製造されました。10両すべてが国鉄標準色で落成しています。
 国鉄末期にキハ183系500番台が新特急色で登場すると、既存のキロ182形0番台も、1986年(昭和61年)11月から1987年(昭和62年)8月にかけて、順次、新特急色に塗色変更されました。
 また、ハイデッカータイプのグリーン車であるキロ182形500番台が登場したことに伴い、主に特急「北斗」に使用されるキロ182形0番台(キロ182-1、5、7、8、9)について、座席シートの3列化などのアコモ改良が実施され、1987年(昭和62年)9月から1988年(昭和63年)10月にかけて改造が行われました。
 1991年(平成3年)から1992年(平成4年)にかけて、特急「オホーツク」で使用されるキロ182-2、3、4、6、10の5両が新特急色からオホーツク色に塗色変更され、更に、1996年(平成8年)には、特急「オホーツク」の4両編成化に伴う普通座席数増加策のため、車販準備室部分を普通車に改造したキロハ182形への改造が実施されたため、この時点で、キロ182形0番台は5両となりました。
 1996年(平成8年)から1997年(平成9年)にかけて、残る新特急色のキロ182形0番台は、HET色またはとかち色への塗色変更が行われ、キロ182-1、5、7の3両がHET色へ、キロ182-8、9の2両がとかち色へ、それぞれ塗色変更されました。その後、1998年(平成10年)には、キロ194-901の運用離脱に伴い、キロ182-8がとかち色からHET色へ塗色変更されましたが、2000年(平成12年)3月ダイヤ改正で特急「おおぞら」のグリーン車がキサロハ182形550番台に変更されたことに伴い、HET色のキロ182-1、5、7、8の4両は運用離脱となり、2001年(平成13年)3月31日付で4両とも廃車となりました。それ以降、キロ182形0番台は、とかち色のまま残っていたキロ182-9のみとなりました。
 2000年代に入っても、キロ182-9はとかち色のまま、特急「とかち」、特急「オホーツク」や代走編成などで度々運用に入り、いつしか鉄道ファンの間では「キロキュ」の愛称で親しまれました。2012年(平成24年)には側面窓にポリカーボネート板が取り付けられ、2017年(平成29年)3月ダイヤ改正でも廃車されることなく、ときおりその姿を目にすることができます。しかしながら、JR北海道では2017年(平成29年)度末までにキハ183系初期車(0番台)の全車廃車を発表しており、2018年(平成30年)3月までには廃車となることが想定されます。

Nゲージについて
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▲右から順に、国鉄標準色(初期製品)、国鉄標準色(旧製品)、国鉄標準色(リニューアル製品)、新特急色(旧製品)、新特急色(リニューアル製品)、とかち色(リニューアル製品)、HET色(初期製品改造)
※注:写真の国鉄標準色(初期製品)の製品の貫通扉には、製品にはない銀色の色差しがなされている。
 
 Nゲージのキロ182形0番台は、キハ183系特急型気動車が初めてTOMIXで製品化された1982年(昭和57年)の初期製品仕様のものと、その後、初期製品を改良し、キハ184形0番台をはずす形でセット製品のみで発売された旧製品仕様のもの、更には、2008年(平成20年)から2010年(平成22年)にかけて、セット製品で製品化されたリニューアル製品仕様のものとの3種類が存在します。初期製品仕様のものは国鉄標準色のみですが、旧製品仕様のものは、国鉄標準色のものと新特急色のものが存在します。リニューアル製品仕様のものは、2008年(平成20年)に発売された国鉄標準色のものと、2010年(平成22年)に発売された新特急色のもの、それに、同じく2010年(平成22年)に発売されたとかち色のものの3種類が存在します。HET色は2017年(平成29年)9月現在製品化されていません。

▼国鉄標準色・初期製品仕様(1982年発売・T車のみ):該当車番・時期→1~10、1981~1987年
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 上の写真は、1982年(昭和57年)に製品化された初期製品仕様の車両です。「キハ182-1」の車番が最初から印刷されていました。この製品も、他の初期製品仕様共通の特徴として、黒の成型色に独特の黄色っぽいクリーム4号と鮮やかな赤2号、緑がかった屋根のグレー色の塗装が施されています。また、赤2号は経年劣化によるひび割れが起きやすいようで、中にはかなりのひび割れが起きている個体もあるようです。客用扉下部の赤色がうまく回っておらずクリーム4号の下地が見えたままになっているのも同様です。グリーンマークは明るめの緑色できれいに印刷されています。
 初期製品仕様、旧製品仕様共通の特徴としては、屋根上ランボードが簡易表現となっていること、貫通幌枠が車体と一体成型となっており貫通幌の表現が省略されていること、行先方向幕が別パーツ化されていないこと、BM式TNカプラー対応になっていないこと、などがあげられます。また、青函連絡船の運航状況を知るために用いられた青函無線アンテナが屋根部分と一体成型になっています。

▼国鉄標準色・旧製品仕様(T車のみ):該当車番・時期→1~10、1981~1987年
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 上の写真は、初期製品の改良版である旧製品仕様の車両です。品番92644「国鉄キハ183系特急ディーゼルカー(標準色)」7両セットに含まれているものです。車番の印刷はインレタ対応となりました。成型色は黒色のままですが、クリーム4号と赤2号はリニューアル製品とほぼ同様の色調となっています。経年劣化によるひび割れも起きないようです。グリーンマークはやや渋めの感じの緑色できれいに印刷されています。
 屋根上ランボードが簡易表現となっていること、貫通幌枠が車体と一体成型となっており貫通幌の表現が省略されていること、行先方向幕が別パーツ化されていないこと、BM式TNカプラー対応になっていないこと、青函無線アンテナが屋根部分と一体成型になっていること、などは初期製品と同様です。

▼国鉄標準色・リニューアル製品仕様(2008年発売、T車のみ):該当車番・時期→1~10、1981~1987年
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 上の写真は、2008年(平成20年)に製品化されたリニューアル製品仕様の車両です。品番92345「国鉄キハ183 0系特急ディーゼルカー基本セット」4両編成等に含まれているものです。旧製品仕様と同様、車番はインレタ方式となり特定車番の印刷はありません。グリーンマークは鮮やかな緑色で印刷されています。塗装は、クリーム色の成型色にクリーム4号と赤2号が旧製品仕様と同様の色調で塗装されています。
 リニューアル製品仕様の特徴として、屋根は別パーツ化され、これもグレー色の成型色に旧製品仕様と同様のグレー色で塗装されています。青函無線アンテナも別パーツ化されています。車体の表現としては、ランボードの精密化、行先方向幕の別パーツ化、貫通幌の別パーツ化などが図られ、床板はBM式TNカプラー対応となっています。車掌室窓のサッシも銀色で表現されるようになりました。室内の座席はワインカーラーの座席R27Bをイメージしたと思われ、赤色の成型色で表現されており、この時点では製品化されていなかったキロハ182形0番台の製品化を見越して、車販準備室部分とグリーン客室部分が別パーツとなっていました。車輪は黒染化されています。

▼新特急色・旧製品仕様(T車のみ):該当車番・時期→1~10、1986~1992/1996年
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 上の写真は、品番92610「JRキハ183系特急ディーゼルカー(新塗装)」7両セットに含まれているもので、国鉄標準色と同様の旧製品仕様となります。車番は「キロ182-8」が最初から印刷されていました。その他の仕様は、成型色が白色であること以外は、基本的に国鉄標準色の旧製品仕様と同様です。

▼新特急色・リニューアル製品仕様(2010年発売、T車のみ):該当車番・時期→1~10、1986~1992/1996年
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 上の写真は、2010年(平成22年)発売の、品番92820「国鉄キハ183系特急ディーゼルカー(新塗装)」6両セットに含まれているものです。成型色以外は、国鉄標準色のリニューアル製品と同様の仕様ですが、このセットには、キハ183形100番台の新特急色が含まれていたため、ネットオークションの世界ではかなり高い値段で取引されているようです。

▼とかち色・リニューアル製品仕様:(T車のみ):該当車番・時期→8~9、1996~2012年頃
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 上の写真は、2010年(平成22年)発売の、品番92813「JRキハ183系特急ディーゼルカー(オホーツク)セットB」4両セットに含まれているものです。基本的には、他のリニューアル製品と同様の仕様ですが、青函無線アンテナが撤去された後の姿となっています。そして、車掌室上にはJR無線アンテナ取付用の取付穴が設けられています。ポリカーボネート板が表現されていませんので、厳密に言うと2012年(平成24年)頃までの姿ということになります。
 このセットは、2014年(平成26年)に再生産されましたので、現在でも入手は比較的容易です。

▼HET色・初期製品仕様改造品:(T車):該当車番・時期→1,5,7,8、1996~2001年
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 上の写真は、初期製品仕様のものを種車として塗色変更とディティールアップを図った改造品で、車番は1998年(平成10年)頃のキロ182-1としてあります。
 まず塗色についてですが、HET色のブルーは濃いブルーとし、床下機器はねずみ色1号としています。
 車体の表現としては、初期製品仕様をリニューアル製品仕様に近づけるため、ランボードの精密化や貫通幌の別パーツ化、行先方向幕のHゴム表現、BM式TNカプラーの取付などの改造を行うとともに、各種手すりの別パーツ化や排気筒の延長、床下ステップの表現、各種インレタ貼付などのディティールアップを行っています。これらの作業により、初期製品仕様の種車であってもリニューアル製品仕様と遜色のないレベルになっているのではないかと感じでいます。
 また、青函無線アンテナは撤去し、とかち色のリニューアル製品仕様を参考にしてJR無線アンテナを取り付けています。
 この製品も、いずれは製品化を期待したいと思います。

《更新情報》
2017.09.10 記事を掲載