【Nゲージ製作記事】A3 屋根:手すり撤去、穴あけ

A3 屋根:手すり撤去、穴あけ

 分解した車体は、IPA(イソプロピルアルコール)に漬けて元の塗装を剥離しますが、管理人の場合、その前に、別パーツ化を考えている凹凸のある部分を削り取ってしまいます。こうすることにより、塗装剥離後に凹凸のある部分に元の塗装膜が残るのを防ぐことができます
 まずは、屋根の手すりです。

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▲後位側の屋根には、妻面の手すりに沿う形で屋根上に手すりが2か所モールドされています。

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▲このモールドを削り取ります。管理人が使用するのは、ハセガワのモデリングチゼル平ノミ(3mm幅)です。管理人の経験上、幅の細い方のモデリングチゼルを用いると、モールドを削り取るときに車体に筋状の傷をつけてしまう可能性が高くなるような気がしており、もっぱら3mm幅の方を使用しています。

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▲写真は、モールドを削り取った状態です。

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▲このあと、耐水ペーパーを用いてモールド部分を平滑にします。

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▲その作業には耐水ペーパーを使用しますが、管理人の場合、こうした作業には、写真のとおり、100円ショップで購入した巻き寿司用の「まきす」の竹ひごをばらしたものの先を加工して、そこに5mm×20mmの大きさに切り出した耐水ペーパーを両面テープで止めた道具を自作して使用しています。写真は左から、加工した竹ひご、400番の耐水ペーパーを取り付けたもの、800番の耐水ペーパーを取り付けたもの、1200番の耐水ペーパーを取り付けたものです。目の粗い順に車体モールド部分を削り、上の写真のように平滑にしていきます。

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▲なお管理人の場合、時間のあるとき(あまり模型工作をしたくないとき)に、耐水ペーパーを大量に切り出して専用のケースを用いて、写真のようにストックしています。気が進まないときに無理に模型工作をすると大抵失敗するというのが管理人の経験です。そのようなときは、こうした失敗しない単純作業をするようにしています。

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▲次に、別パーツの手すりを取り付けるための穴を車体に空けます。取り付けるのは1.2mm幅の手すりです。何両もの車体に同様の穴を空けるため、写真のような専用の治具を作って効率化を図っています。

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▲治具の作り方は人それぞれだと思いますが、管理人の場合、0.3mm厚の透明のプラ板を用いて次のように作っています。
・縦線a(屋根上部の点検口の端の位置)から0.75mm程度離れた縦線bと、横線1(車端の位置)から3mm程度離れた横線3の交わる点を基点とした場所
・縦線aから2.25mm程度離れた縦線cと、横線1から1.0mm程度離れた横線2の交わる点を基点とした場所
この2か所を基点として、手すりパーツのガイドの穴に合わせて、0.3mmの精密ピンバイスで穴を空けます。

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▲手すりパーツのガイドの穴は、上の写真の丸印で囲んだ部分にあります。

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▲精密ピンバイスは、タミヤの精密ピンバイスSを使用しています。ドリル径は0.3mmです。

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▲治具ができたら、写真のように点検口と屋根の端に合わせてセロテープ等でしっかり仮止めしてから、ピンバイスで車体本体に穴を空けていきます。

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▲写真は、穴を空け終わった状態です。
※車端側の穴は、その後の塗装のことを考えて、元のモールドよりも少し内側にしてありますが、写真もものは治具が少しずれたようで、想定よりも内側に穴が空いています。(しっかり仮止めすると記述したのはこの反省からです。)それでも、塗装してしまえばあまり目立つものではないので、そのまま作業を進める予定です。

元のモールドを削り取り平滑にするのには若干時間を要します。穴空けについては、治具をつくるのに少し時間がかかりますが、それさえできてしまえば、ほんの数分で作業は終わると思われます。


《更新情報》
2017.12.17 記事を掲載

【Nゲージ製作記事】A1 車両分解

A1 車両分解(車体、床板、座席、窓ガラス、台車)

 最初の作業は、車両の分解です。

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▲この写真で種車としたのは、ネットオークションにより安価で入手したジャンク品で、TOMIX製の初期製品のキハ182形0番台(国鉄標準色)の車両です。赤2号の帯が再塗装されていたり、床板パーツがねずみ色1号に塗装されていたりしますが、車体の元の塗装は全て剥離してしまいますので関係ありません。

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▲初期製品や旧製品の車両の分解は簡単です。台車ネジをはずして台車を抜いたあと、床板パーツ、座席パーツ、窓ガラスパーツの順にばらしていき、すべてのパーツを車体からはずします。
1 台車
2 台車ネジ
3 床板パーツ
4 重り板
5 座席パーツ
6 車体
7 窓ガラスパーツ
 
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▲ちなみに、TOMIXの初期製品には、製造ロッドにより、長い台車ネジが座席パーツを突き抜けて直接車体に取り付けるタイプ(写真の矢印2)と、短い台車ネジを座席パーツに取り付けるタイプ(写真の矢印1)の2種類があり、前者の方がより初期のロッドのものと思われます。今回使用した車体は後者のタイプのものでした。なお、どちらのタイプであっても、その後の作業に違いは生じません。

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▲カプラーは、ボディマウント式のTNカプラーにしますので、この段階で、元のアーノルドカプラーは、プラ用のニッパーで根元から切断してしまいます。車輪を取り外した状態で写真のような向きでニッパーの刃をあてると、切断面がきれいになるようです。

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▲切断後の台車です。アーノルドカプラー部分は使用しないので廃棄してしまっても構いませんが、私の場合は、一応、カプラー部分とスプリング・金属製のパーツを取り外して、それぞれストックしています。切断した柄の部分は使いものになりませんので、廃棄しています。また、切断面の成形は特にしていません。

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▲ちなみに、初期製品の台車には、プラスチック車輪が取り付けられていたロッドと金属車輪が取り付けられていたロッドがありました。また、先頭車のキハ183形や室内照明ユニット対応の個体などの場合は集電シューが取り付けられています。初期製品は実物同様、製造から35年程度経過しておりかなり汚れている場合もありますので、この段階で清掃することとしています。管理人の場合、あとで清掃しようとすると、結局忘れてしまい、組み立ててから気付くことになります。写真のように綿棒にクリーナーを浸み込ませて丁寧にふき取るだけで見違えるほどきれいになります。

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▲清掃に使用するのは、写真のようにTOMIX製やKATO製のレールクリーナーが安価で入手しやすいので便利です。

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▲これらのレールクリーナーを用いた集電パーツの清掃については、写真にある資料を参照しました。向かって左側は、『RM MODELS』2013年4月号所収の特別付録、向かって右側は、同2007年11月号所収の特別付録です。

記事にすると長々と書く形になりますが、実際の作業はものの10分もあれば終了すると思われます。


《更新情報》
2017.12.17 記事を掲載

【Nゲージ製作記事】A0 目次

A0 キハ183系0番台(初期・旧製品)ディティールアップ作業 目次

 これまで当ブログの【日誌】等で取り上げてきたTOMIX製のキハ183系製品のうち、主に1980年代から1990年代に発売されてきた初期製品、旧製品のディティールアップ作業の工程を表にまとめてみました。最近のディティールアップ作業は、この表に作業日や✔印を入れることで、作業漏れや作業順番の間違いが起こらないように気を付けています。作業の効率化にもつながり、時間短縮にも貢献しています。
 さて、すべての工程を紹介できるかどうか分かりませんが、各作業工程の概要のページを順次掲載していきたいと思います。このページもあくまでも管理人の備忘録のためのものであり、ディティールアップをお勧めするものではなく、記事内容についての責任も負えませんので、その点、ご了承ください。(2017.12.17記す。)
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Ⅰ 車体IPA剥離前作業

1 車両:分解(車体、床板、窓ガラス、座席、台車)
2 屋根:ランボード撤去
3 屋根:手すり撤去・穴あけ
4 屋根:排気管穴あけ
5 屋根:青函アンテナ撤去(キロ)
6 妻面:貫通幌撤去(前後位)
7 妻面:手すり撤去(前後位)・穴あけ
8 妻面:ステップ撤去(後位)・穴あけ
9 妻面:通風孔撤去(前後位)

Ⅱ 車体IPA剥離作業

11 車体:IPA漬け
12 車体:IPA塗装落とし(ブラシ)
13 車体:IPA塗装落とし(うすめ液)
14 屋根:ランボード撤去痕整形
15 屋根:青函アンテナ撤去痕整形(キロ)
16 妻面:貫通幌撤去痕整形

Ⅲ 車体撤去部品復元等作業

21 屋根:ランボード新設
22 屋根:手すり新設(1.2mm)
23 屋根:排気筒新設
24 屋根:JR無線アンテナ新設(キロ)
25 屋根:キロ水タンク手すり増設(キロ)
26 屋根:ゲート処理跡整形
27 妻面:手すり新設(1.0mm)
28 妻面:ステップ新設
29 妻面:通風孔痕整形or塞板新設
30 妻面:改造銘板追加(該当車)
31 妻面:貫通扉ドアノブ取付(該当車)
32 側面:トイレ・洗面窓・点検口撤去(該当車)
33 側面:車側灯撤去・取付穴新設
34 側面裏:客用扉部分ツメ撤去
35 車体:中性洗剤による洗浄

Ⅳ 車体塗装作業

41 車体:金属部分プライマー塗布
42 車体:サーフェイサー1200・灰色
43 屋根:ランボード上部・水色
44 屋根:屋根全体・グレー色
45 側面・妻面:(塗色により異なる)
46 側面:(塗色により異なる)
47 側面:(塗色により異なる)
48 側面:(塗色により異なる)
49 妻面:貫通扉・銀色

Ⅴ 車体仕上げ作業①

51 側面:称呼標記パーツ取付・塗装
52 側面:車番インレタ貼付
53 側面:行先方向幕Hゴムインレタ貼付
54 側面:号車番号インレタ貼付
55 側面:▼マークインレタ貼付
56 側面:客用扉くつずり塗装・銀色
57 側面:グリーンマークインレタ貼付(キロ)
58 妻面:架線注意インレタ貼付
59 妻面:速度種別インレタ貼付
60 妻面:検査表記等インレタ貼付
61 妻面:所属表記インレタ貼付
62 車体:半光沢クリア塗装
63 側面:指定席・自由席サボシール貼付
64 側面:行先幕シール貼付
65 側面:車側灯取付
66 妻面:貫通扉渡板取付・塗装
67 妻面:貫通幌取付(前位用)
68 妻面:貫通幌取付(後位用)

Ⅵ 車体仕上げ作業② ※以降、車体床置き不可

71 妻面:ステップ下手すり取付・塗装
72 側面:客用扉下ステップ取付・塗装
73 側面:手歯止め取付・塗装

Ⅶ 床板パーツ作業

81 床板:中性洗剤による洗浄
82 床板:TNカプラー取付加工
83 床板:床下機器部分塗装(黒色or灰色)
84 床板:エンジン部分塗装(灰色)
85 床板:消音器等塗装(銀色)
86 床板:エアクリーナー塗装(黒の場合のみ)
87 床板:TNカプラー取付
88 床板:トイレタンク取付
89 床板:排気筒立ち上げ部分取付
90 床板:「予」「畜」「接」インレタ貼付
91 床板:消火器インレター貼付(該当車)
92 床板:燃料タンク蓋塗装(赤色)

Ⅷ 座席パーツ作業

101 座席:中性洗剤による洗浄
102 座席:サーフェイサー1500・灰色
103 座席:座席色塗装
104 座席:枕カバーシール貼付

Ⅸ 窓ガラスパーツ作業

111 窓ガラス:行先幕シール貼付(該当車)
112 窓ガラス:トイレ・洗面窓白色シール貼付(該当車)
113 窓ガラス:トイレ・洗面窓撤去(該当車)

Ⅹ 台車作業

121 台車:分解、集電スプリング撤去
122 台車:標準カプラー撤去
123 台車:染めQクリーナーによる洗浄
124 台車:染めQプライマー塗布
125 台車:染めQ黒塗布(上下各2回)
126 台車:半光沢クリア塗装
127 台車:組み立て


199 車両組立、走行テスト、完成標記貼付

▼ディティールアップ後のキハ184-0・キロ182-0(種車:初期製品)
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《更新情報》
2017.12.17 記事を掲載