【製作記事】キハ183-1(さよなら展示会時)をつくる④

【床下機器】


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▲2-4位側の床下機器

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▲1-3位側の床下機器

 今回は床下機器について紹介します。今まで床下機器を気にしたことはあまりまりませんでしたが、今回は少しこだわってみました。JR北海道の車両の床下機器はある時期からエンジンを除いて黒色化されており、国鉄標準色に復元されたキハ183-1においても黒色化されたままでしたので、そのあたりの塗り分けを特に意識してみました。
 以下に実車と比較しながら紹介していきます。改めて比較してみますと、うまく表現できていると自己満足のものもあれば、かなり??のものもありますが、そこはご愛嬌です。(左側の写真は模型、右側の写真は実車です。)

《2-4位側》

n4001.jpg キハ183-210
▲ATS車上子(実車の写真はキハ183-210)
 パーツとしては銀河モデルのものを使いましたが、一部スカートにかかるくらいの場所に設置されていますので、そのままでは床板に取り付けられません。そこで、台車と干渉しないように注意しながら、TNカプラーに直接取付穴をあけて取り付けています。場所的にはまあまあでしょうか。

n4002.jpg キハ183-1
▲TR233A従台車(実車の写真はキハ183-1)
 全検直後のテカテカ感とアクセントとなる白にこだわってみました。台車は軟質プラなので染めQの黒で染めてみました。テカテカ感はよく出ていると思います。白はシールで誇張表現していますが、個人的には気に入っています。速度検出装置を取り付けてありますが、黒に塗装してあるのでほとんど目立ちません。新車時は白でしたが実車が黒なので仕方ありません。部分的に緑と錆色を色さししています。

n4003.jpg キハ183-1
▲DMF15HSA-G(実車の写真はキハ183-1)
 発電用ディーゼル機関です。「さよなら展示会」のときもこの機関だけは動いていてキハ183-1とキハ182-1の2両に電気を供給していました。塗色はグレーですのでねずみ色1号で塗装しています。問題は空気清浄器がオリジナルと全く異なることです。しょうがないのでオリジナルの空気清浄器を削り取り、プラ棒と銅線でそれらしく空気清浄器を作り直して取り付けてみました。オリジナルの空気清浄器を削り取るとシリンダー等も一部無くなってしまいますので、「型想い」でエンジンの複製を取り、一部をそれらしく移植してあります。えらく手間のかかる作業でしたが、その効果の程は?です。
 
n4004.jpg キハ183-1
▲発電機関接触器箱と燃料タンク(実車の写真はキハ183-1)
 黒で塗装したのち、「○接」マークを転写、燃料タンクの蓋を赤で着色しています。なかなか効果的で自己満足しています。車両によっては燃料タンク更新済の赤帯が入っているものもありますが、キハ183-1には入っていないようでしたので入れていません。模型の燃料タンクは左右独立していますが、もともとは1つの大きなタンクのようですので、左右の隙間をプラ板等で埋めたほうがリアルだったかもしれません。

n4005.jpg キハ183-1
▲油タンク(実車の写真はキハ183-1)
 油タンクまわりの配管イエロー系の着色がされており非常に目立つのですが、模型ではその表現は省略されています。そこで、0.5mmの真鍮線等で表現し着色してみました。ややオーバースケールでしたが個人的には気に入っています。

n4006.jpg キハ183-103
▲DMF15HSA(実車の写真はキハ183-103)
 駆動用ディーゼル機関です。これもグレーに塗装されていますのでねずみ色1号で塗装しましたが、消火器納入箱は黒色に塗装しています。「消火器」の赤インレタがあれば良いアクセントになったかもしれません。

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▲蓄電池箱(実車の写真はキハ183-1)
 黒色に塗装し、「○蓄」のインレタを転写しています。実車にはその他「№1」と「開←→閉」の表記がありますがさすがにこれは省略です。

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▲DT47A駆動台車(実車の写真はキハ183-1)
 TR233Aと同様に塗装しました。速度検出装置はついていません。

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▲第2消音器(実車の写真はキハ183-209)
 屋根上の排気筒の直下に、駆動機関用の第2消音器と排気筒への立ち上げ部分があり、他の消音器同様銀色系の耐熱塗料が塗られています。模型ではTNカプラー部分にあたりますので、少しプラ棒で加工して表現し、フラットアルミで着色してみました。実車の写真と比較すると下方向に長すぎたようです。あと、客用扉下にステップを取り付けています。

《1-3位側》

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▲蓄電池箱(実車の写真はキハ183-2)
 蓄電池箱は3位側の客用扉下にもありますが模型では省略されています。実物は正方形に近い形状のようですが、KATOのキハ82と同様長方形の表現で再現しています。「型想い」で蓄電池箱の型を取りTNカプラーの台座に接着しています。黒色で塗装したのち「○蓄」マークを転写しています。ちなみに、蓄電池箱左にあるステップは特殊な形状をしておりそのまま表現できませんでしたが、1.4mm幅の手すりを用いて簡易表現してみました。

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▲DT47A駆動台車(実車の写真はキハ183-2)
 2-4位側と同様です。
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▲DMF15HSA(写真はキハ183-5)
 発電用ディーゼル機関と同様空気清浄器が交換されていますので、同様の加工をしました。その上で第1消音器をフラットアルミで塗装しています。実車の写真のように夏場は右端の箱のカバーがはずされていることが多いようです。

n4013.jpg キハ183-208
▲接触器箱、燃料タンク(実車はキハ183-208)
 2-4位側と同様です。

n4014.jpg キハ183-208
▲機関予熱器外箱、第1・2消音器(実車の写真はキハ183-208)
 機関予熱器外箱には黒色の塗装をした上で「○予」のインレタを転写しました。発電用ディーゼル機関用の消音器にはフラットアルミを塗装しています。両者の間には発電用ディーゼル機関の反対側が見え、よくみるとグレーなのでしょうが模型には何の表現mありませんので割り切って黒色で塗装しました。

n4015.jpg キハ183-2
▲TR233A従台車(実車の写真はキハ183-2)
 2-4位側と同様です。但し、速度検出装置はありません。

n4016.jpg キハ183-207
▲ATS車上子(実車の写真はキハ183-207)
 2-4位側と同様です。

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《更新情報》
2011.08.21 記事を掲載

【製作記事】キハ183-1(さよなら展示会時)をつくる③

【手すりパーツの立体化】
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▲前頭部 before(左)after(右)
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▲妻面 before(左)after(右)

 手すりパーツの立体化は、当ブログに多くの写真を提供いただいている「鉄道模型工作記録帳」の管理人様のブログ記事(RM MODELS 185号でも紹介されています)を読んでいたく感心したことがきっかけで、今回はじめて挑戦したものです。加工したのは、先頭部、後部妻面、後部屋根上の3部位の手すりです。(後部貫通扉の手すりは、他の加工部分と併せて別途記載します。)
 このうち、後部妻面、後部屋根上の手すりは、それぞれレボリューションファクトリーの1.0mm幅と1.2mm幅の手すりパーツをそのまま利用しました。もとの手すりを平ノミで慎重に削り取った後、0.3mm径のピンバイスを用いて取付孔を空け、さらさらタイプの瞬間接着剤を用いて、裏側から100円ショップで購入したマイナスの精密ドライバーを用いて接着しています。取付孔が目立たないように最初0.2mm径の取付孔にも挑戦しましたが、パーツを取付孔に差し込む際に、パーツを曲げてしまいうまくいきませんでしたので、結局すべて0.3mm径にしました。マイナスドライバーを用いた瞬間接着剤での固着は、牛久保孝一氏の著書(「牛久保孝一の鉄道模型モデリングラボラトリー基礎編)がとても参考になりました。なお、屋根上の手すりパーツは裏側の不要な部分を切断しないと、組み立てたとき屋根浮きの原因となりますので注意が必要です。
 ちなみに、発色を良くするため、これらのパーツはすべて、切り離す前にメタルプライマーを塗ったのちTOMIX製品に合わせて調合したグレー色とガイアノーツのトレインカラーのクリーム4号でそれぞれエアブラシ塗装してから取り付けています。詳しくは塗装の記事のところでも紹介しますが、GMカラーのクリーム4号はTOMIXの製品の色と合いません。

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▲レボリューションファクトリーの手すり1.0mm
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▲レボリューションファクトリーの手すり1.2mm

 先頭部は、手持ちの既製品のパーツにちょうど良いのがなかったため、0.2mmの真鍮線を用いて自作しました。元の手すりを平ノミで削り取った後、クリーム4号と赤2号の塗り分け付近の手すりは1.5mm幅の「コ」の字形のパーツを作り、0.2mmの取付孔を空けて接着しています。下部の赤2号部分の手すりは「ヨ」の字形ですので、あらかじめ0.2mm径の孔を左右それぞれ3箇所空けて、3.0mm幅の「コ」の字形パーツを自作して取り付けた後、真ん中にもう1本真鍮線を追加し、瞬間接着剤で固定しています。完全に固定した後、床板(スカート)と干渉しないように取り付け部分裏側の余分な真鍮線を削り取っています。先頭部の手すりはメタルプライマーを塗った後、周囲をマスキングし必要最小限の部分のみクリーム4号、赤2号でエアブラシ塗装しています。

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▲0.2mm径の真鍮線(メーカー不明)

 手すりパーツの立体化は、特にコツをつかむまでは非常に手間のかかる作業ですが、出来上がりはなかなか満足のいくものでした。

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更新情報》
2011.08.03 記事を掲載