【用語解説】車両各部分の位置の称呼規程(気動車)

 国鉄では車両各部分の位置の呼び方について国鉄総裁の通達により規程が定められていました。蒸気機関車、電気機関車、ディーゼル機関車、客車、電車、気動車、貨車ごとに規程があり、キハ183系のような気動車の場合の規程は以下のように定められていました。

○総裁達第319号 車両各部分の位置の称呼規程
(適用範囲)
第1条 機関車(特殊機関車を除く。)、旅客車及び貨車(以下「車両」という。)の各部分の位置の称呼については、この規程の定めるところによる。

(位置の決定)
第2条 車両各部分の位置の称呼順位を定めるため、次の各号に示す側又は方向を車両の前位とし、その車両の後位から前位に向って左右を定める。
(1)~(5) 略
(6) 気動車は、次に定める側。但し、装置又は構造が次の2以上に該当する場合は、その先順位のものによりこれを定める。
イ 運転室のある場合は、運転室側。但し、両側に運転室のある場合は、動台車側。
ロ 運転室のない場合は、動台車側。
ハ 出入台が一端のみにある場合は、出入台のない側
ニ 合造車は優等室側。但し、食堂、郵便、手荷物等の各室と客室との合造車は客室側、郵便室と手荷物室との合造車は郵便室側
ホ 各等全室で一端に便所のある場合は、便所のない側
ヘ 食堂全車は、料理室のない側
(7) 略

(称呼順位)
第3条 車両各部分の称呼順位は、前位から後位に順次1位、2位、3位と呼び、左右に並列するものは、前位の右を1位、同左を2位と呼び、以下右から左に順次後位に及ぼすものとする。

(以上、客車列車の旅(http://homepage3.nifty.com/jnrpc/)のホームページ記載の鉄道公報第3215号(昭和35年6月10日)より引用)

 また、「形式図面において前位を左側にしたにしたとき」を公式側、その反対側を非公式側と呼ぶこともあります。
 以上の説明ではイメージしづらいので、車種ごとに図示すると以下のようになります。

▼キハ183形
 キハ183形の場合は、運転台がありますので上記規程第2条(6)のイにより、運転席側が前位側、出入台側が後位側となります。

右前位 1-3位側面 右後位
1位 (非公式側) 3位
前位 kiroha183_209.jpg 後位
左前位 2-4位側面 左後位
2位 (公式側) 4位

▼キハ182形
 キハ182形の場合は、上記規程第2条(6)のロより、動台車のある出入台側が前位、付随台車のあるトイレ・洗面所側が後位側になります。
右前位 1-3位側面 右後位
1位 (非公式側) 3位
前位 キハ182-509 後位
左前位 2-4位側面 左後位
2位 (公式側) 4位

▼キハ184形
 キハ184形の場合は、上記規程第2条(6)のロより、動台車のある客室側が前位側、付随台車のある出入台側が後位側となります。
右前位 1-3位側面 右後位
1位 (非公式側) 3位
前位 キハ184-7 後位
左前位 2-4位側面 左後位
2位 (公式側) 4位

▼キロ182形
 キロ182形の場合は、上記規程第2条(6)のロより、動台車のある車販準備室側(出入台側)が前位、付随台車のあるトイレ・洗面所側が後位側になります。
右前位 1-3位側面 右後位
1位 (非公式側) 3位
前位 キロ182-505 後位
左前位 2-4位側面 左後位
2位 (公式側) 4位

 なお、各車両には称呼標記とかエンド標記と呼ばれる称呼位置を示す標記が記されており、1位側に①、2位側に②の標記があります。

《更新履歴》 2010.05.12 解説記事を掲載

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