【日誌】ED76 500(4)

車両内部収納機器①

 マイクロエースのED76 500の屋上機器を実物と比較すると、全く別物と言っても良いほど異なることが分かります。
▼ED76 500
※上の写真は実車(ED76 500、下の写真は模型、右側が前位(1位側)
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 初期製品と再生産の製品では屋根板のパーツを左右逆にして改善(?)を図っていたことも分かりました。今回の工作にあたって、それらの全てを直すことは考えていませんが、少しでも改善できるところは改善しようと実物写真とにらめっこしているうちに、いつもの如く興味・関心が模型工作から脱線し、取付屋根の位置とその中に配置されている機器等に移った時期がありました。実物を知るのも模型工作の一部(?)ですので、今回はそのときに調べたことを紹介したいと思います。
 なお、上の写真は現在加工中のED76 500の模型写真です。碍子の位置などはすでに製品とは変更していますが、実物とも異なります。その辺の事情は改めて紹介することにします。

▼車体内部に収納される機器
※上の写真とは左右逆で、左側が前位(1位側)です。
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① 相変換機起動抵抗
② 相変換機・交流発電機
③ 空気圧縮機・自動電圧調整器
④ タップ切換器
⑤ 主変圧器
⑥ 主整流器
⑦ 交流フィルタ
⑧ 主サイリスタ
⑨ 高圧機器ワク(右)
⑩ 高圧機器ワク(左)
⑪ 主平滑リアクトル
⑫ 蒸気発生器
⑬ 主電動機送風機・非常空気ダメ

※小樽市総合博物館に保存展示されているED76 509に掲示の資料より作成

▼①相変換機起動抵抗・②相変換機・交流発電機
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 相変換機・交流発電機は前位(1位側)運転室のすぐ後ろに配置されています。後位(2位側)は保温壁に囲まれたSGがありますので、同じ運転室のすぐ後ろでもかなり雰囲気は異なります。
 写真を見ると交流発電機は「DM71B型交流発電機(昭和43年5月製造)」と読めます。東芝製で昭和57年10月に苗穂工場での全検時に検査を受けたことが分かります。写真は撮れませんでしたが相変換機は「DM67B型」で、この組み合わせは同時期に製造されたED75 311も同様です。
 左上の写真に見えるホース状のものは、重連総括制御用の「KE70HD」ジャンパ連結器です。ED76 500が重連で石炭列車を牽引している写真など見たことはありませんが、実際にはほとんど使用されたことはないと思われます。

▼③空気圧縮機・自動電圧調整器
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 「MH3064A-C3000」空気圧縮機です。展示解説板には「列車の空気ブレーキや「制御」装置(コントロール)パンタグラフの上昇、砂まき装置、空気しゃ断機など多くの箇所に圧力空気を使用するため、大きな圧縮機をもっている」とあります。

▼④タップ切換器
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 ED76 500は無電弧低圧タップ切換+サイリスタ制御の制御方式を採用しています。ものの本によれば、ED75M型で採用した無電弧低圧タップ切換+磁気増幅器(マグアンプ)による制御方式とED75S型(501番)で採用した全サイリスタ位相制御方式との中間に位置づけられるもので、当時は通信誘導障害が解消できないことから全サイリスタ位相制御とすることはあきらめ、タップ切換器は残したまま大形の装置である磁気増幅器を省スペースのサイリスタ制御に変更した方式とされています。
 写真はそのタップ切換器で、写真を見ると「LTC-4形タップ切換器」(昭和43年5月製造)と読めます。ED76 500から採用された新型の省スペース型のタップ切換器とのことです。

▼⑤主変圧器
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 よく寒冷地用の電気機関車は特別高圧機器を室内に納め、というような説明をされますが、これらがまさにそれらの機器で、暖地向けの交流機で屋根上にずらりと並んでいる機器がなるほど室内に納まっています。写真の銘板を見ると「TM16形主変圧器」「TA23A-2形計器用変圧器」の機器の名称が読み取れます。この他にも、「LA105避雷器」や「CB103D空気遮断器」などもこの中に入っていると思われます。
 模型の視点から注目したのは、左側の上から3つ目の写真にある貫き碍子です。これが屋根上のパンタグラフの電気を室内に取り込んでいるもので、模型でよく支持碍子である7段碍子に対して6段碍子と呼ばれているものです。この貫き碍子の位置を確認すると、マイクロエース製品の位置とはかなり異なっていました。

⑥以降は次回に。
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