【Nゲージ】キロ182形0番台

キロ182形0番台


実車について
 キロ182形0番台は、キハ183系特急型気動車の車販準備室付きグリーン車として、1981年(昭和56年)9月から1983年(昭和58年)5月にかけて10両が製造されました。10両すべてが国鉄標準色で落成しています。
 国鉄末期にキハ183系500番台が新特急色で登場すると、既存のキロ182形0番台も、1986年(昭和61年)11月から1987年(昭和62年)8月にかけて、順次、新特急色に塗色変更されました。
 また、ハイデッカータイプのグリーン車であるキロ182形500番台が登場したことに伴い、主に特急「北斗」に使用されるキロ182形0番台(キロ182-1、5、7、8、9)について、座席シートの3列化などのアコモ改良が実施され、1987年(昭和62年)9月から1988年(昭和63年)10月にかけて改造が行われました。
 1991年(平成3年)から1992年(平成4年)にかけて、特急「オホーツク」で使用されるキロ182-2、3、4、6、10の5両が新特急色からオホーツク色に塗色変更され、更に、1996年(平成8年)には、特急「オホーツク」の4両編成化に伴う普通座席数増加策のため、車販準備室部分を普通車に改造したキロハ182形への改造が実施されたため、この時点で、キロ182形0番台は5両となりました。
 1996年(平成8年)から1997年(平成9年)にかけて、残る新特急色のキロ182形0番台は、HET色またはとかち色への塗色変更が行われ、キロ182-1、5、7の3両がHET色へ、キロ182-8、9の2両がとかち色へ、それぞれ塗色変更されました。その後、1998年(平成10年)には、キロ194-901の運用離脱に伴い、キロ182-8がとかち色からHET色へ塗色変更されましたが、2000年(平成12年)3月ダイヤ改正で特急「おおぞら」のグリーン車がキサロハ182形550番台に変更されたことに伴い、HET色のキロ182-1、5、7、8の4両は運用離脱となり、2001年(平成13年)3月31日付で4両とも廃車となりました。それ以降、キロ182形0番台は、とかち色のまま残っていたキロ182-9のみとなりました。
 2000年代に入っても、キロ182-9はとかち色のまま、特急「とかち」、特急「オホーツク」や代走編成などで度々運用に入り、いつしか鉄道ファンの間では「キロキュ」の愛称で親しまれました。2012年(平成24年)には側面窓にポリカーボネート板が取り付けられ、2017年(平成29年)3月ダイヤ改正でも廃車されることなく、ときおりその姿を目にすることができます。しかしながら、JR北海道では2017年(平成29年)度末までにキハ183系初期車(0番台)の全車廃車を発表しており、2018年(平成30年)3月までには廃車となることが想定されます。

Nゲージについて
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▲右から順に、国鉄標準色(初期製品)、国鉄標準色(旧製品)、国鉄標準色(リニューアル製品)、新特急色(旧製品)、新特急色(リニューアル製品)、とかち色(リニューアル製品)、HET色(初期製品改造)
※注:写真の国鉄標準色(初期製品)の製品の貫通扉には、製品にはない銀色の色差しがなされている。
 
 Nゲージのキロ182形0番台は、キハ183系特急型気動車が初めてTOMIXで製品化された1982年(昭和57年)の初期製品仕様のものと、その後、初期製品を改良し、キハ184形0番台をはずす形でセット製品のみで発売された旧製品仕様のもの、更には、2008年(平成20年)から2010年(平成22年)にかけて、セット製品で製品化されたリニューアル製品仕様のものとの3種類が存在します。初期製品仕様のものは国鉄標準色のみですが、旧製品仕様のものは、国鉄標準色のものと新特急色のものが存在します。リニューアル製品仕様のものは、2008年(平成20年)に発売された国鉄標準色のものと、2010年(平成22年)に発売された新特急色のもの、それに、同じく2010年(平成22年)に発売されたとかち色のものの3種類が存在します。HET色は2017年(平成29年)9月現在製品化されていません。

▼国鉄標準色・初期製品仕様(1982年発売・T車のみ):該当車番・時期→1~10、1981~1987年
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 上の写真は、1982年(昭和57年)に製品化された初期製品仕様の車両です。「キハ182-1」の車番が最初から印刷されていました。この製品も、他の初期製品仕様共通の特徴として、黒の成型色に独特の黄色っぽいクリーム4号と鮮やかな赤2号、緑がかった屋根のグレー色の塗装が施されています。また、赤2号は経年劣化によるひび割れが起きやすいようで、中にはかなりのひび割れが起きている個体もあるようです。客用扉下部の赤色がうまく回っておらずクリーム4号の下地が見えたままになっているのも同様です。グリーンマークは明るめの緑色できれいに印刷されています。
 初期製品仕様、旧製品仕様共通の特徴としては、屋根上ランボードが簡易表現となっていること、貫通幌枠が車体と一体成型となっており貫通幌の表現が省略されていること、行先方向幕が別パーツ化されていないこと、BM式TNカプラー対応になっていないこと、などがあげられます。また、青函連絡船の運航状況を知るために用いられた青函無線アンテナが屋根部分と一体成型になっています。

▼国鉄標準色・旧製品仕様(T車のみ):該当車番・時期→1~10、1981~1987年
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 上の写真は、初期製品の改良版である旧製品仕様の車両です。品番92644「国鉄キハ183系特急ディーゼルカー(標準色)」7両セットに含まれているものです。車番の印刷はインレタ対応となりました。成型色は黒色のままですが、クリーム4号と赤2号はリニューアル製品とほぼ同様の色調となっています。経年劣化によるひび割れも起きないようです。グリーンマークはやや渋めの感じの緑色できれいに印刷されています。
 屋根上ランボードが簡易表現となっていること、貫通幌枠が車体と一体成型となっており貫通幌の表現が省略されていること、行先方向幕が別パーツ化されていないこと、BM式TNカプラー対応になっていないこと、青函無線アンテナが屋根部分と一体成型になっていること、などは初期製品と同様です。

▼国鉄標準色・リニューアル製品仕様(2008年発売、T車のみ):該当車番・時期→1~10、1981~1987年
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 上の写真は、2008年(昭和20年)に製品化されたリニューアル製品仕様の車両です。品番92345「国鉄キハ183 0系特急ディーゼルカー基本セット」4両編成等に含まれているものです。旧製品仕様と同様、車番はインレタ方式となり特定車番の印刷はありません。グリーンマークは鮮やかな緑色で印刷されています。塗装は、クリーム色の成型色にクリーム4号と赤2号が旧製品仕様と同様の色調で塗装されています。
 リニューアル製品仕様の特徴として、屋根は別パーツ化され、これもグレー色の成型色に旧製品仕様と同様のグレー色で塗装されています。青函無線アンテナも別パーツ化されています。車体の表現としては、ランボードの精密化、行先方向幕の別パーツ化、貫通幌の別パーツ化などが図られ、床板はBM式TNカプラー対応となっています。車掌室窓のサッシも銀色で表現されるようになりました。室内の座席はワインカーラーの座席R27Bをイメージしたと思われ、赤色の成型色で表現されており、この時点では製品化されていなかったキロハ182形0番台の製品化を見越して、車販準備室部分とグリーン客室部分が別パーツとなっていました。車輪は黒染化されています。

▼新特急色・旧製品仕様(T車のみ):該当車番・時期→1~10、1986~1992/1996年
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 上の写真は、品番92610「JRキハ183系特急ディーゼルカー(新塗装)」7両セットに含まれているもので、国鉄標準色と同様の旧製品仕様となります。車番は「キロ182-8」が最初から印刷されていました。その他の仕様は、成型色が白色であること以外は、基本的に国鉄標準色の旧製品仕様と同様です。

▼新特急色・リニューアル製品仕様(2010年発売、T車のみ):該当車番・時期→1~10、1986~1992/1996年
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 上の写真は、2010年(平成22年)発売の、品番92820「国鉄キハ183系特急ディーゼルカー(新塗装)」6両セットに含まれているものです。成型色以外は、国鉄標準色のリニューアル製品と同様の仕様ですが、このセットには、キハ183形100番台の新特急色が含まれていたため、ネットオークションの世界ではかなり高い値段で取引されているようです。

▼とかち色・リニューアル製品仕様:(T車のみ):該当車番・時期→8~9、1996~2012年頃
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 上の写真は、2010年(平成22年)発売の、品番92813「JRキハ183系特急ディーゼルカー(オホーツク)セットB」4両セットに含まれているものです。基本的には、他のリニューアル製品と同様の仕様ですが、青函無線アンテナが撤去された後の姿となっています。そして、車掌室上にはJR無線アンテナ取付用の取付穴が設けられています。ポリカーボネート板が表現されていませんので、厳密に言うと2012年(平成24年)頃までの姿ということになります。
 このセットは、2014年(平成26年)に再生産されましたので、現在でも入手は比較的容易です。

▼HET色・初期製品仕様改造品:(T車):該当車番・時期→1,5,7,8、1996~2001年
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 上の写真は、初期製品仕様のものを種車として塗色変更とディティールアップを図った改造品で、車番は1998年(平成10年)頃のキロ182-1としてあります。
 まず塗色についてですが、HET色のブルーは濃いブルーとし、床下機器はねずみ色1号としています。
 車体の表現としては、初期製品仕様をリニューアル製品仕様に近づけるため、ランボードの精密化や貫通幌の別パーツ化、行先方向幕のHゴム表現、BM式TNカプラーの取付などの改造を行うとともに、各種手すりの別パーツ化や排気筒の延長、床下ステップの表現、各種インレタ貼付などのディティールアップを行っています。これらの作業により、初期製品仕様の種車であってもリニューアル製品仕様と遜色のないレベルになっているのではないかと感じでいます。
 また、青函無線アンテナは撤去し、とかち色のリニューアル製品仕様を参考にしてJR無線アンテナを取り付けています。
 この製品も、いずれは製品化を期待したいと思います。

《更新情報》
2017.09.10 記事を掲載 
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