【Nゲージ】キハ184形0番台


キハ184形0番台


実車について
 キハ184形0番台は、キハ183系特急型気動車における8両編成以上の場合の電源確保を目的とした電源付き中間車として、1981年(昭和56年)9月から1983年(昭和58年)5月にかけて11両が製造されました。11両すべてが国鉄標準色で落成しています。
 国鉄末期における特急の短編成化の流れを受けて、1984年(昭和59年)12月から1985年(昭和60年)3月にかけて、1、3、4、5の4両が先頭車化改造を受け、キハ183形100番台に改番されたため、キハ184形0番台は7両が国鉄からJR北海道に継承されました。この間、1986年(昭和61年)10月頃から1987年(昭和62年)3月頃にかけて、7両すべてが新特急色へ塗色変更されたと考えられます。
 JR北海道への移行直前の1986年(昭和61年)11月ダイヤ改正以降は、キハ184形0番台とのペア運用を前提として製造されたトイレ付先頭車であるキハ183形500番台と2両でペアを組んでの運用が基本となりました。この間、キハ184-11は1990年(平成2年)に一時的にフラノエクスプレス併結用改造を受けましたが、その後、新特急色に戻されました。しかし、1994年(平成6年)2月、キハ184-11は特急「おおぞら」運用中に横転事故により大破し、3月に廃車となり、キハ184形0番台は6両となりました。
 1996年(平成8年)頃から、HET色またはとかち色への塗色変更が始まり、2、6、7、8の4両がHET色に、9.10の2両がとかち色に、それぞれ塗色変更されました。このうち、6、9、10の3両は特急「おおぞら」の特急「スーパーおおぞら」化を目前に控えた2001年(平成13年)3月に廃車となり、残るHET色の3両も2008年(平成20年)3月に廃車され、1981年(昭和56年)の登場から27年で形式消滅となりました。

Nゲージについて
kiha184_0_01.jpg
▲右から順に、国鉄標準色(初期製品)、国鉄標準色(リニューアル製品)、新特急色(リニューアル製品)、HET色(初期製品改造)、とかち色(初期製品改造)
 
 Nゲージのキハ184形0番台は、キハ183系特急型気動車が初めてTOMIXで製品化された1982年(昭和57年)の初期製品仕様のものと、2008年(平成20年)に製品化されたリニューアル製品仕様のものとの2種類が存在します。リニューアル製品仕様のものは、2008年(平成20年)に増結セットで発売された国鉄標準色のものと、2016年(平成28年)にキハ183-500系おおぞらセットで発売された新特急色の2種類が存在します。HET色、とかち色は2017年(平成29年)8月現在製品化されていません。

▼国鉄標準色・初期製品仕様(1982年発売・M車のみ):該当車番・時期→1~11、1981~1987年
kiha184_0_11.jpg

kiha184_0_12.jpg
 上の写真は、1982年(昭和57年)に製品化された初期製品仕様の車両。「キハ184-1」の車番が最初から印刷されていました。この製品は、初期製品仕様を改良(このブログでは旧製品仕様と呼びます)した旧製品仕様での製品化がなかったため、リニューアル品仕様の製品が登場するまでの間、ネットオークション上では1万円を超える高値で取引されていた時期もありました。リニューアル品仕様の製品が登場して以降は、一転して安価で手に入れることが可能になりました。
 初期製品仕様共通の特徴として、黒の成型色に独特の黄色っぽいクリーム4号と鮮やかな赤2号、緑がかった屋根のグレー色の塗装が施されています。また、この赤2号は経年劣化によるひび割れが起きやすいようで、中にはかなりのひび割れが起きている個体もあるようです。また、客用扉下部や機器室ルーバー部分の赤色がうまく回っておらずクリーム4号の下地が見えたままになっており、これらの理由からか、赤2号のみ上塗りされた個体もジャンク品としてよく見かけます。M車はモーターが客窓にまで達しているため、黒色のダイキャストで覆われており、室内灯には対応しませんが、ジ・ジ・ジという独特のスプリングウォーム式モーター音は気動車らしくて管理人的には気に入っています。30年以上経った現在でも走行は非常にスムーズです。
 初期製品仕様、旧製品仕様共通の特徴として、屋根上ランボードが簡易表現となっていること、貫通幌枠が車体と一体成型となっており貫通幌の表現が省略されていること、行先方向幕が別パーツ化されていないこと、当然と言えば当然ですが、BM式TNカプラー対応になっていないこと、などがあげられます。

▼国鉄標準色・リニューアル製品仕様(2008年発売、T車のみ):該当車番・時期→1~11、1981~1987年
kiha184_0_21.jpg

kiha184_0_22.jpg
 上の写真は、2008年(昭和20年)に製品化されたリニューアル製品仕様の車両。車番はインレタ方式となり特定車番の印刷はありません。キハ184形としては待望の再製品化となりました。
 リニューアル製品仕様共通の特徴として、まず塗装は、車体本体がクリーム色成型色にクリーム4号と赤2号が旧製品仕様と同じような色表現で塗装されています。屋根は別パーツ化され、これもグレー色の成型色に旧製品仕様と同様のグレー色で塗装されています。次に車体の表現としては、ランボードの精密化、行先方向幕の別パーツ化、貫通幌の別パーツ化などが図られ、床板はBM式TNカプラー対応となっています。今回の製品化に伴いM車からT車に変更されたたため、初めて室内も表現されました。もちろん室内灯対応です。座席は肌色の成型色となっていますが、実車はロームブラウンの座席モケットだったため、茶系の色に落ち着いたのかもしれません。床下機器もキハ183形と同様の精度で表現されています。車輪も黒染化されているので落ち着いて見えます。

▼新特急色・リニューアル製品仕様(2016年発売、T車のみ):該当車番・時期→2、6~11、1986~1996年
kiha184_0_31.jpg

kiha184_0_32.jpg
 上の写真は、2016年(昭和28年)にキハ183形500番台とともに製品化された「キハ183-500系おおぞらセット」の車両で、リニューアル製品仕様。車番はインレタ方式で特定車番の印刷はありません。国鉄標準色のリニューアル製品仕様の塗色変更バージョンですが、個人のレベルで新特急色をに塗色変更するのはなかなか難易度が高く、これまた待望の製品化となりました。キハ183形500番台も同時に製品化されたため、HET色時代の特急「おおぞら」の再現など特定時期の編成を再現することも簡単になりました。
 特徴は国鉄標準色のものと同様ですのでここでは割愛しますが、この車両は「キハ183-500系おおぞらセット」を購入しないと入手できないため、ネットオークションの世界ではセットをばらした単品がかなり高い値段で取引されています。

▼HET色・初期製品仕様改造品:(M車):該当車番・時期→2、6~8、1986~2008年
kiha184_0_41.jpg

kiha184_0_42.jpg
 上の写真は、初期製品仕様のものを種車として塗色変更とディティールアップを図った改造品で、車番は2005年(平成17年)頃のキハ184-7としています。
 まず塗色についてですが、HET色のブルーは薄いブルー(いわゆる苗穂色)とし、床下機器は2000年代に黒色化されて以降の姿としています。したがって、厳密に言えば、この表現には2001年(平成13年)3月に廃車されたキハ184-6は含まれません。
 車体の表現としては、初期製品仕様をリニューアル製品仕様に近づけるため、ランボードの精密化や貫通幌の別パーツ化、行先方向幕のHゴム表現、BM式TNカプラーの取付などの改造を行うとともに、各種手すりの別パーツ化や排気筒の延長、床下ステップの表現、各種インレタ貼付などのディティールアップを行っています。これらの作業により、初期製品仕様の種車であってもリニューアル製品仕様と遜色のないレベルになっているのではないかと感じでいます。
 とはいえ、いずれはキハ183形500番台とともにHET色として製品化を期待したいと思います。

▼とかち色・初期製品仕様改造品:(M車):該当車番・時期→9、10、1986~2001年
kiha184_0_51.jpg

kiha184_0_52.jpg
 上の写真は、初期製品仕様のものを種車として塗色変更とディティールアップを図った改造品で、車番は1998年(平成10年)頃のキハ184-10としています。とかち色のキハ184形0番台は、ネットやブログが爆発的に普及する前に廃車となり写真があまり多く残っていないため、あまり知られていないかもしれませんが、2両がこの塗色を纏っていました。
 その塗色についてですが、とかち色の車体にねずみ色1号の床下機器表現としています。
 改造やディティールアップはHET色と同様ですので、ここでは割愛しますが、機器室ルーバー付近を見ると、白坊主の愛称で親しまれたキハ183-104を彷彿とさせる外観となっています。

《更新情報》
2017.08.12 記事を掲載 
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

トラックバック

http://dc183.blog62.fc2.com/tb.php/910-7262bd1d